こんにちは、ミニマリストかるみです。
今回は「律速」についての話です。
「なに、そんな言葉知らんし!!」と思った方、画面閉じないでください笑
「律速」を意識すると取りくむ課題の全体像が見え、効率化につながるので、覚えていて損はない考えですし、実際、得をします。
意味、具体例を交えつつ、説明していきます。
もくじ
・本来の意味
・律速を日常に探してみよう
・課題を解決する力が伸びる
「律速」とは、もともとは化学の用語のことで、
反応を律する、制御するという意味の言葉です。
ちなみに、ボトルネックとも言われています。
「うわあ化学とか知らんしやっぱ画面閉じよ…」
閉じないでください笑
具体例を挙げて説明すると、例えば、AからDをいかに効率よく作れるかを考えます。
A→Dの過程をさらに詳しく、以下のような場合とします
A→B→C→D
AからDになるためにBとCを経由すると言うことです。
そして、仮にA→Bが進むのにかかる時間が0.001秒、B→Cが30秒、C→Dが2時間だとします。
ここで、本来の目的をもう一度繰り返すと、AからDをいかに効率よく作れるか、です。
あなたなら、A→B、B→C、C→Dのうちどの過程の改良にエネルギーを注ぎますか?
この答えはあらかじめ決まっています。
答えはC→Dです。
つまりC→Dの過程によってA→Dのスピードが左右されます。
つまり、C→Dがこの場合、律速です。全体の速度を律している、制御しているのです。
このプロセス全体にかかる時間はトータルで2時間と30.001秒です。
ここで仮にA→BとB→Cに要する時間を半分まで改良できたとしてみましょう。
そうするとかかる時間はトータル2時間と15.0005秒です。
前に出した、時間を比べてみましょう。
その差たったの15.0005秒。
なんら変化ありません。
次に、実際にどれだけ改善されたか具体的に数字で見てみます。
2時間を秒に直してみましょう。
1時間は3600秒なので倍の7200秒です。
7200秒にたいしての約15秒の改善。
・・・
誤差過ぎます。
二つの過程を改善したのにも関わらず、得られた改善は1 %にも至りません。
次に律速を考え、A→B、B→Cはそのままで、C→Dにかかる時間を半分まで改良できたとします。
そうすると、2時間が半分の1時間で済む訳ですから、3600秒。30.001秒は誤差と考えると、、
約50 %もの改善。
驚異的な改善です。
つまり、課題の全体像を把握し、どのプロセスに重きを置くかによって、こんなにも結果が変わってくるのです。
上記では記号を用いて律速を説明しましたが、こういった問題は現実にも割と転がっています。
ちなみに、ぼくはアルバイト先で特に律速を意識する場面があるので、それについて書いていこうと思います。
ぼくは飲食店における超絶肉体労働をして小銭をかせいでいるのですが、
大学生なので多く稼ぎたい。そういった思いから、時給がアップする夜~閉店まで働くことが多いのです。
言っても閉店時はかなり遅く25:00とかの話なので、なんとかみんなで早く帰ろうとするわけです。
ここで、どうやったら早く帰れるか…
ここで律速を意識。
閉店するためにやるべきことは多く、
厨房と客席フロアの清掃、
トイレ掃除、
売り上げの確認、
食材の保存、
器具の洗い物、
ゴミ買えなど、、、細かく分ければもっとあります。
そこで、どの作業に注力すれば早く帰れるか、
つまり律速はどこにあるのかを、みんなで考えるわけです。
ぼくのところの場合は、時と場合にもよりますが律速はたいてい「洗い物」です。
手洗いなので時間がとてもかかります。
ひとりで普通にやってたら3時間ぐらいかかりそう…。
ここがさきほどのA→DのうちのC→Dの過程な訳です。
律速がわかったら、行動に移します。
洗い物以外の人は、自分の作業(厨房のはき掃除など)をしながら、律速である洗い物を手伝います。
新たに洗いものをもってきたり、洗い終えたものを片付けてあげたりですね。
とにかく律速をちぢめることを意識しながら作業します。
結果、、律速を意識したおかげで、帰宅の時間が20分ほど短くなりました。
他には、料理なんかにも律速が見られます。
ごはん、味噌汁、焼きざかな、漬け物を用意するとします。
おかずを用意した後にごはんを炊いたりは…なかなかしませんよね。
せっかくのおかずが冷めてしまいます。
つまりごはんを炊くのが律速な訳です。
料理の律速がフル活用されている場所と言えば、大学の学食とかですかね。
お昼になると、大勢の大学生が食堂に殺到します。
そしてありとあらゆるメニューを頼みます。それをどんどん裁いていくわけです。
どの食べ物が一番売れるか、解凍に時間がかかる食材は何かなど…、ありとあらゆる要因を考え、おばちゃんたちは律速を導きだし、実行しているのです。
だからあんなに手際がいいのかもしれないですね。
律速を常に意識すると、課題を解決する力が伸びます。
律速を考えるということは、最も時間のかかる行程はどこかを見極めるということです。
これにより課題をどのようにしてクリアするかではなく、どこをクリアするかという問題に変換することが出来ます。
妨げになっている場所がクリアになるのです。
直接の原因に対して注力できるのでそりゃあ問題が解決しやすくなりますよね。
また、解決までのスピードも上げることが出来ます。
総じて、課題を解決する力は伸びるかと思います。
さらに加えて、現実的に考えると、早く物事を仕上げられる可能性を秘めているので、余った時間で精度をあげたりなど、より、突き詰められるようにもなるでしょう。
ここで少し極端に考えると、また新たな課題にも取り組める訳で、またその律速を考えて、解決して、、、を繰り返すことが出来ます。課題にとりくむ経験も積めるわけです。
律速最高。
常に律速はどこだろうを意識して、人生を効率よく生きたいですね。
効率よく生きて、同じ時間でも得られる経験量を増やす。
時間の見直し、にも使えそうな気がします。
より豊かに生きるためにも、今回の内容を頭に入れてもらえたらと思います。
今回の内容は以上になります。
少しでも、「律速って超大事なんだよ」ってことがわかって貰えたらうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。