「休学したいんだけど、具体的な休学理由が知りたいなあ」
「休学届の書き方や注意点が知りたいなあ」
「休学したら就活ってどうなっちゃうんだろう」
といった疑問に答えていきます。
実際に、ぼくは今年の春から休学したため、ほんの数ヶ月前に休学届の申請をしてきました。
この記事では、休学できる理由、そして休学届の書き方、さらには実際にぼくが提出した休学届を公開します。
この記事を読めば、実際に提出する休学届の書き方に加えて、休学後の就活についても知ることができます。ぜひご一読ください!
休学できる理由は6つある
休学する理由と聞いてパッと思い浮かぶものとして、海外留学、海外インターンなどがあるはず。
しかし、それだけではありません。休学理由は人によって様々です。
文部科学省の調査によると、以下の表の通り。
休学理由 | 休学理由に占める割合 |
---|---|
経済的理由 | 15.5% |
海外留学 | 15.0% |
病気・ケガ | 14.6% |
学業不振 | 4.4% |
学校生活不適応 | 3.0% |
その他 | 47.6% |
データ上では経済的理由、海外留学、病気・ケガが同じくらいの割合で、結構よく聞く休学理由ですよね。
その他が一番多い理由と言う点から、休学理由にはいろんな目的があると考えられます。
次にそれぞれの理由について詳しく解説していきます。
学業不振
一つ目は学業不振です。
成績不振によって、継続して学習することが難しい学生が学業不振で休学することが多いです。
休学費がゼロで休学できる場合もあるので、そういった大学の場合、一旦休学して勉強し直すといった選択もできます。
学校生活不適応
大学に入学したあとになって「なんだかこの大学の雰囲気が合わないなあ」と感じた学生が休学する場合があります。
ぼくの知っている人の中には、途中でやりたい学部が変わって、いったん休学して、転部しようとした人がいました。
海外留学・渡航
海外留学はよく聞く理由だと思いますし、ぼくの周りにもいます。
中にはワーキングホリデービザを使うことで、語学留学とインターンを掛け合わせる人もいるそうです。
病気・ケガ
病気・ケガによって入院が必要になってしまい、休学する学生もいます。
治療が半年から1年など長引く場合は、無駄な学費を払わずに休学するという手もあります。
経済的理由
二つ目は経済的理由ですね。
奨学金制度などがどうしても使えないかつ、アルバイトの並行がきつかったりすると、いったん休学して学費を稼ぐ学生もいるそう。
その他
上記で示した理由以外でも休学は認められます。
例えば、親の看病、介護、急に実家を継がなければ行けなくなったなどの理由があります。
ぼくはその他でして長期インターンをしています
ぼくはその他の理由で、国内での長期インターンがしたく、休学しました。
「自分が本当に仕事にしたいこと、メシを食っていきたいこと」て何だろうと考えた結果、大学で学んだ内容とは、結構違ったんですよね…。
ちなみに、ぼくがインターン先を決めたサイトは「キャリアバイト」です。
日本最大級のインターン求人サイトなので「IT企業で短期、長期インターンがしたいなあ」という方はとりあえず、登録しておくのがおすすめです。
実際に提出した休学理由と休学届けを公開

早速ですが、こちらがぼくが実際に提出した休学届です。
「え、休学理由ってこんなに書かなきゃいけないの…書けるか不安だな…」と思った方もいたかもしれませんが、全然大丈夫です。
この文章は、ある型に沿って書いており、この型を理解すれば誰でも説得性のある休学理由を書けるようになります。
実際に、ぼくの休学届を分解して説明していきます。
受理される休学届の書き方【3つの手順で紹介】
休学理由が拒否されたといった話はほとんど聞いたことありませんが、学務や教務に受理されやすい休学届を出す方が安心感がありますよね。
ここでは先ほど紹介したぼくの書いた休学理由を3つの手順に分けて解説します。
先に結論をいうと、
1.休学したい意思と理由(目的)を書く
2.休学をして具体的に何をするか書く
3.復学する意思を書く
となっています。
1.休学したい意思と理由(目的)を書く

まず、最初に休学したい意思を書きましょう。
該当文:私は2020年4月から2020年3月まで通年の休学を願いでます。
休学の旨を届け出るわけなので、まず最初に「休学したいです」と意思表示しましょう。
そして、休学をする理由(目的)を書きます。
該当文:目的はWeb業界に関する長期インターンシップに参加するからです。
ここも、一言で簡潔に書いて、大学の教務の人もストレスなく読めるようにするのが大事。
2.休学をして具体的に何をするかを書く
次に、休学したら具体的に何をするか書きましょう。
この際は、5W1Hを意識すると良いでしょう。
- 誰が(who)
- いつ(when)
- どこで(where )
- 何を(what)
- なぜ(why)
- どのように(how)
該当文:具体的には、1年間、東京に住みWebマーケティング企業にてマーケティング関連の基本的な手法やスキルを身につけることを考えております。
3.復学する意思を書く
休学届を提出する時には、復学をする意思があることも書いておきましょう。
可能性は低いですが「復学しないなら、退学でもいいのでは?」と大学側に休学届を却下されたり、学務に質問にあったりするからです。
「〜年〜月から復学し」と復学予定日を明確できたらなお良いはず。(ぼくの大学は月日まで書ける欄がありました)
例文:海外留学を理由に休学したい(パクリOK)
仮に、海外留学を理由に休学する場合の休学届を書いてみました。
良かったら参考にしてみてください。(パクってもOKです)
私は2020年10月から2021年4月までの半年間、休学を願い出ます。目的はフィリピンへの語学留学のためです。具体的には〜大学に留学して〜コースを履修することで、リスニング能力、スピーキング能力等のレベルアップを計画しております、私は将来、海外駐在員になりたいという夢があり、高い英語スキルが求められます。そのために大学で休学することでまとまった時間をとり、就職後はもちろん生涯使える語学スキルを得たいと考えております。また、2021年3月から復学をし、その後も英語学習を続けるのはもちろんですが、大学の講義にも力を入れていきます。
先ほど紹介した型に沿って書いた後、肉付けすればこんな感じになります。
休学届を提出する時の注意点
次に、休学届を提出する時の注意点について説明していきます。
念のため確認しておき、安心して休学できるよう準備していきましょう
注意点は4点あります。
- 休学費用の確認
- 復学届が必要かどうか確認
- 教授や学務への断る
- 嘘は書かない
休学費用の確認
休学費用は各大学によって異なります。費用がかからない大学は数万円から、高い大学は数十万円かかる大学も。
もし、休学費用がばかにならない場合、アルバイトで稼ぐ必要がある人も出てくるかもしれないので、予定通りに休学を行うためにも、自分の大学の費用はかかるか早めに確認しておきましょう。
ちなみに、国公立大学は基本的に休学費用が無料なので、ご安心ください。
復学届が必要かどうか確認
復学届が必要かどうか確認しましょう。
復学届の有無は大学によって異なります。万が一、出し忘れてしまった場合、退学させられることもあるので要注意です。
学務の窓口の係の人に聞いたり、大学のHPで簡単に知ることができると思います。
教授や学務に断る
大学4年生、大学院生などはゼミや研究室に所属している人も多く、多くの場合、休学するのに担当教授の許可が必要です。
「怒られるかも…問い詰められるかも…」と何となく不安になってしまう気持ちも分かりますが、正直に伝えることが大切です。
(ちなみに教授が引き止めてくる場合もありますが「学生がいなくなると、私の研究進まなくなるじゃないか!」という理由が大抵です。「いやいや休学しないと、私の人生が進まなくなるじゃないか!」という気持ちで跳ねのけるのが大切と思います。)
嘘を書いても大丈夫ではある
ぶっちゃけいうと、休学できなきゃ意味がないので、そのためには嘘を書いても大丈夫な気がします(少しゲスかもですが)
というか、人によっては休学理由に書きにくいって時もありますよね。
例えば「就職に乗り遅れちゃって、とりあえず休んでやりたいこと探すかあ」といった具合。
それって正直書きにくいじゃないですかね。嘘をついても大丈夫と思います。
大学側も休学目的の真偽が正しいか、いちいち確認していないはず。
休学は就活に不利?
「休学する決意はできたけど、就活が不安だな」と思う人は多いはず。ぼくもその1人でした。
結論、休学は就活に影響しない可能性が高いです。
こちらの円グラフをご覧ください。

トビタテ!留学JAPANの企業採用担当への調査データです。採用担当の62.1%が「留学経験者を積極採用したい」と答えていることが分かります。
「採用意向は60%ちょっとか…少ないな。」
と思った方もいるかもしれませんが、これは2017年のデータです。3年前に比べて外向化も活発になっているため、採用に関してより寛容になっている可能性が高いでしょう。
ただし、休学に関していうと明確な目的・行動理由がないと、面接で深掘りされると答えるのが厳しいかもしれません。
でも逆にいうと、その質問にしっかりと答えられれば「この人は自分で物事を考えて行動できるんだな」と評価されやすいともいえますよね。
というわけで「就活が不安だな」という方は明確な目的の下、休学するのがおすすめです。
休学後の就活の仕方【2通りある】
ここで「休学したあとの就活に過剰に不安になることはないのはわかったけど、具体的にどうやって就活すればいいんだろう」と疑問に思う方もいるかもしれません。
大きく分けると2種類あるので、解説していきます。
復学した場合
まず、休学期間が終わって復学した場合です。こちらは通常通りの同学年の人たちと同じように就活すればOKです。
ただ、休学したことに関しては100%聞かれると考え、早めに休学して何をしたか、何が得られたかなどまとめておくと良いと思います。
中退した場合
休学して別の学問やスキルを勉強した人は「また学校に戻って、同じ勉強をしたくないなあ」と思い、そのまま中退する学生も出てくるかもしれません。
>> 【実体験】大学院を辞めたい…修士で中退すべき?なぜ僕は退学することにしたのか話す
休学したあとに退学した場合、明確な根拠ありきの退学なので、採用面接で質疑応答もできるかもですが、なかなか採用されないということもあるでしょう。
その場合は、既卒での就活になります。また、ぼくは結果的に既卒で就活することにしました。
その際の体験談はコチラです。
既卒就活って厳しいの?就活できなくて人生終了のウワサは本当か体験談ベースで徹底解説
まとめ
ここまで休学理由の書き方、注意点、就職への影響について説明してきました。
内容をまとめると、
- 休学届を書くには”型”を使えばラクチン
- 休学費用、復学届の有無を確認すること
- 明確な目的があれば休学で就活が不利にはならない
休学を決意すると、ワクワクした気持ちと同時に様々な不安も襲ってきます。ぼくもそうでした。
でも現在は、実際に休学して、日々やりたいこと、自分がやろうと決めたことに毎日全力で取り組めています。そして1年前とは比べ物にならない充実感を味わえています。
不安な気持ちも分かりますが、ぜひ、休学したいという思いを不安で押し込めるのではなく、ワクワクした感情で羽ばたかせて欲しいです。
一緒にがんばりましょう!