こんにちは。2021年の3月に大学院を辞めたあおいです。
「大学院を辞めたい…けど漠然とした不安がある」
「辞めたら就活ってどうなっちゃうの?」
「とにかく大学院から逃げたい‥もう無理」
といった不安はありませんか。
2年前、ぼくはありました。
ぼくの場合、大学院を中途退学することにしましたが、この決断に至るまでかなり悩みましたし体調を崩すなどもしていました。
そこで本記事ではその経験を生かして本記事では、
を解説していきます。
執筆者:あおい
20年夏から新卒に混じって既卒就活を始める⇢既卒の就活サイトと新卒の求人サイトの両刀使いで21年の夏に第一志望の大手広告代理店2社に内定をもらう⇢22卒として春から社会人として働く
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大学院を辞めたいと思った理由

ぼくは大学院を辞めたいと思った理由は整理すると、大きく2つでした。
- 研究に強烈にストレスを感じた
- 研究以外に面白そうなことをみつけた
またぼくの場合、「大学院に進学してから辞めたい」と思い始めたわけではなく、大学4年の12月ごろから辞めたいと思っていました。
進学前に、研究適性や就職活動について考えることはありませんでした
なぜなら学生の8割が院進する学科だったからです。
流れに身を任せていたら気づけば大学4年生の7月には進学が決まっていました。
その後、研究が自分に向いていない、他分野の方が楽しそう、と感じ始めました。
研究に強烈に
ストレスを感じた
研究室に配属されて、研究テーマが決まったのが6月。
その後から本格的に研究が始まりました。
「まてまて、研究ってストレス多すぎない?向いてないかも?」と思い始めたのは、ちょうど研究になれ始めてきた8月辺りです。
とはいえ、このストレスというのは研究者にう叱られるような、しごく当たり前のことに対してでした。
ぼくは化学を専門的に学んでいました。
ストレスを感じたのは、
・机や棚はサンプルや資料がぐじゃぐじゃに溢れた実験机や棚
・よくわからない試薬で汚れる白衣
・行方不明になる実験器具
・使いたい器具を別の誰かが使っている間は、実験を進められない
・使った後は手で入念に洗わなきゃいけない
などに対してです。
理系の研究室ではおそらく普通のことだと思います。
でもぼくにとっては苦痛でした‥
実験に直接的に関係のないことにモチベーションが左右されたのが、とってもしんどかったのだと思います。
教授とのやり取りが英語だったこともストレスだった
さらに追い打ちをかけたのが研究室の公用語です。
教授は外国人だったので、コミュニケーションが主に英語でした。
英語が話せなかった自分にとって英語でのやりとりは本ッッッ当に難しすぎました。
「それぐらい勉強すればええやん。」
そう思われる方もいるかもしれません。
しかし当時は、先程話したように実験そのものにもストレスを感じていたので、精を出して勉強する気なんて全く起きませんでした…
なんとなく進学したことを後悔
大学4年の夏頃までに、このWパンチを食らった結果、
「来年から大学院に2年間はしんどすぎる…辞めたい‥」と本気で思うようになりました。
研究以外に面白そうなことをみつけた

もう一つの理由が「研究以外に面白そうなことをみつけたから」です。
それはWeb関係で小銭を稼ぐことです。
きっかけは趣味だったアイドルの追っかけが原因お金がなくなったことです。
これを機に、お金稼ぎとして
・プログラミング
・ブログ
・Webライター
・動画制作代行
を始めてみました。
途中で挫折したのが大半ですが、どれもWebに関することです。
「研究よりもWeb系の作業の方が楽しい!」と感じるようになっていました。
マイナス要素(研究のストレス)と
プラス要素(Web系の作業の楽しさ)の
ギャップが大きすぎて「大学院から逃げ出したい気持ち」がどんどん膨らんでいきました
大学院を辞めたいと思ってからの生活は辛かった

研究にストレスを感じ、研究以外に面白そうなことをみつけてからは、本当に生活がつらかったです。
「やりたいことがあるのにやりたくないことをやるストレス」に殺されそうになっていました。
- 図書館に引き込もる生活
- 夜に眠れなくなってしまう
順を追って話していきます。
図書館に引き込もる生活
「研究きびしい…」と感じてからはプログラミングやブログに没頭していたので、学校に着いたら図書館にまっしぐらでした。
そして、一人でポチポチPCを触っていました。
ただ、ここでマジメな性格が悪さをし始めます。
楽しさの裏で研究室に行かないへの「罪悪感」が大きくなるんですよね。
でも、行ったら行ったでストレスでへとへとになる始末。
夜に眠れなくなってしまう
ストレスがピークになったのが大学4年の1月ぐらいだと思います。
その結果、夜に眠れなくなってしまいました。
眠れないからスマホを見る
→気づいたらAM5:00
→登校を諦める
→昼まで寝る
→学校にいかなかった罪悪感に潰される
→夜に眠れなくなる
といった感じです。
もはや地獄のループにハマっていた感覚がありました。
大学院を途中で辞める
デメリット【理系有り】

「大学院で後2年なんてとてもやってられない」と思い、とりあえず大学院を辞めたら何が起こるかを調べました。
大きな影響としては大きく4つほどありました。
- 理系は研究職になれなくなる
- 学歴は大卒になる(給料の話をする)
- 周りに差をつけた状態で就職できなくなる(論理的思考力や結果を出す力)
- 就職活動で不利になる可能性がある
理系は研究職になれなくなる
理系の学生に関係した話ですが、大学院を辞める場合、研究職への就職は非常に難しくなります。
新卒で働くこと諦めなければなりません。
研究職に就くには、最低でも「修士卒業」の資格が必要だからです。
専門性の高い領域で働きたいと考えている人は、一度立ち止まって、将来の自分が後悔しないかを考えてみるの良いでしょう。
自分の場合は、大学4年の冬の時点で「理系専門職に就くことはない」と確信していたので、あまり問題にはなりませんでした。
学歴は大卒になる
また学歴が大卒になることもデメリットになるかもしれません。
修士卒に比べるとやっぱり周囲の反応が違います。
- 身内にめちゃくちゃ褒められる
- 初対面での第一印象
また、就職においても修士卒のほうが給料が優遇されます。
出典:内閣府経済社会総合研究所
働きはじめて数年は年収に大きな差はないものの、年を追うごとに差は広がっていきます。
同じ会社で何年も勤め続けていきたいと考えているなら、修士卒に比べて給与は期待できないので、考え直しても良いと思います。
ぼくは働きたい業界は転職が当たり前のWeb業界だったので、そんなに気にする必要もないかなあと思っていました
周りに差をつけた状態で就職できなくなる
修士卒であれば就職活動において多くが大卒の中、一歩抜きん出ることも可能です。
それは大学院では大学に比べて難易度が高い勉強に取り組むため、
- 論理的思考力
- 結果を出す力
などが身につくからです。
特に個人的には「論理的思考力」は就活において間違いなく生きると感じています。
- エントリーシートを書く時
- グループワークで発言する時
- 面接で受け答えする時
思考の基礎を研究室で身につけられる前提なら、周りよりも一歩有利に就活を進められるように思います。
ちなみにぼくが書いた就活体験記でも、エントリーシートで最も大切なのは論理的に文章を書く力と説明してます。
就職活動で不利になる
日本では「辞めることは悪いこと」とみなされることが多いです。
それは就活においても同様でした。
理由を鬼のように詰められるので、対策がとても大変です泣
また、退学者は選考に応募できないなんてこともあります。
後半で、大学院をやめた後の就活方法について解説していきますね。
それでもぼくは大学院をやめようと決心した

前述したように、大学院を辞めるデメリットは少なくありません。
ただし、それでもぼくは大学院を辞めることにしました。
それは4つのデメリットのうち、ぼくがデメリットと感じたのが「就職活動が不利になること」だけだったからです。
「とはいえこのデメリットはけっこうデカくない?」と思われるかもしれません。
ただ自分の考えでは、
「正当な退学理由があればあまり問題ないんじゃないか」と感じたんですよね。
つまり「他の分野に興味が出たので辞めたこと」を説明できれば、ダメージは抑えられるんじゃないか、ということです。
ここで問題は、他分野への興味関心の強さはどうやったら面接官に伝わるかです。
この時自分は「行動がすべて」と思っていたので、思い切って大学院に入学と同時に1年間「休学」をして、都内でWebマーケティングの長期インターンに参加することにしました。
興味のあることに1年間打ち込める&面接官に本気度を示せる、ため一石二鳥でした。
なので上記から、大学院を中退する前提で休学をするという選択肢をとったわけです。
大学院を辞めると決めた後は…

とはいえ、休学をすることは、誰しもにとって簡単なことでは有りません。
家庭の事情、学校の都合などで難しい学生の方が多いかもです
なので大学院を辞めるという前提で動いていくことになります。
その時、次にやるべきこととしては以下の3つです。
- 既卒として就活する(エージェントを紹介)
- 新卒として就活する
- いったん一休みしてもOK
既卒として就活する
大学院を辞めると決めたら、やるべきこととして第一に考えられるのが就職活動をすることです。
その場合、基本的に「既卒」として就職活動を行います。
”既卒”とは「すでに学校を卒業してる人」のことです。
自分ひとりで就活をするのも良いのですが、個人的なおすすめは既卒エージェントと協力しながら進めることです。
理由としては3つあります。
- エントリーシートの添削や面接の練習をしてもらえる
- 既卒と新卒のどちらで就活すればよいか聞ける
- そもそも退学するべきかの相談ができる
また、その前に既卒の就活のやり方や全体の流れについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
エントリーシートの添削や面接の練習をしてもらえる

既卒エージェントは「既卒の就活」のプロです。
これまで何千、何万もの人のサポートをしてきたので腕は確かです。
また、既卒になると
「どうして大学院を辞めたの?」
「大学院を辞めたら何をするの?」
など、既卒専用の面接対策が必要になってきます。
この辺りに詳しい人が周りにいなければ、エージェントに相談しつつ協力しつつ進めていくのが無難です。
既卒と新卒のどちらで就活すればよいか相談できる
大学院を辞めると決めると、基本的には企業の”既卒枠”に応募することになります。
ただし新卒で応募してもよい、もしくはした方が良い場合があります。
既卒エージェントであればあなた経歴に応じてアドバイスを貰うことができるのでおすすめです。
ぼくが実際に貰った情報としては、
・既卒3年以内だったら新卒でも応募可の企業は多いから新卒で就活してもOK
・この時期は良い就職案件を紹介できない(ぼくが実際に無料カウンセリングを受けたとき)
などです。
個人的な感想ですが、個々に適切なアドバイスをしてくれるようでかなり良かったです笑
そこで、ぼくも実際に使っておすすめなのが「ウズキャリ既卒」です。

「ウズキャリ既卒」は「キャリアカウンセラーの9割が元既卒・第二新卒」で圧倒的に就活生に寄り添ってくれるサイトです。
YouTube上では、社長が顔出ししながら就活ノウハウを伝えていることから、信頼度に関しても非常に高いです。
進路についての悩みもちゃんと親身になって聞いてくれるので登録はマストです。
登録はたったの5ステップでボタンをポンポン押していくだけ。

利用も無料なので気軽な気持ちで試せます。忘れないうちに登録しておきましょう。
そもそも退学するべきかを
相談できる
「そもそも自分は退学するべきか」これについて相談できるのも良い点だと思います。
やはり「大学院を辞める」って大きな決断ですよね。
自分で考え決断することが最重要ですが、決断の判断材料は多いに越したことはありません。
特にエージェントは、あなたと同じような悩みを抱えている話をたくさん聞いているので、それだけ知見のある人に相談することができるんです。
「研究室が辛い…」といった悩みにも親身になって相談に乗ってくれますよ。
新卒として就活する
新卒として就活をすると決めたら、あらかじめ押さえておいてほしいことがあります。
それは、新卒とはいえ「中退した人」として扱われるということです。
辛いことも多いとはいえ、ぼくとしてはできるなら「新卒」として就活してみることをおすすめします。
やっぱり新卒枠の方が、良い企業があるためです。
ただしその辺りも、人によって新卒が良いか、既卒が良いかは分かれると思います。
不安な人はプロに相談してみるのが本当にオススメです。
実際に「新卒の方がホワイト多そうだけどぶっちゃけどうなの?」みたいなことも質問できたので笑
いったん一休みしてもOK

就活以外の選択肢として、いったん一休みしてみるのも良いと思います。
疲弊した状態では、未来のことなんて考えられませんし、無理やり何かしらに考えてみたとしても、冷静な決断ができているとは言えません。
なので、一度長い休みをとって回復してもOKです。
【大学院を辞めたい】デメリットと相談しつつ決めるのがベスト
ぼくの経験も踏まえて大学院を辞めたい、と思った時にどうすればよいか説明してきました。
結論としては、辞めたときのデメリットと辞めて得られるメリットのどちらが大きいか、で決めるのがベストです。
もしも「自分だけで決められない」と思ったら、既卒就活のプロに意見をもらうのも賢い選択だと思います。
また精神的にきつければ、辞める辞めないの選択はいったん保留にして、ただただ寝て休むのも良いと思います。
どうか体だけは大事にして下さい…!